世界大百科事典(旧版)内のドイチェンシュピーゲルの言及
【ザクセンシュピーゲル】より
…また,高地ドイツ語,オランダ語,ポーランド語などにも翻訳されただけでなく,マクデブルク都市法を通じて東欧の諸都市にも大きな影響を与えた。さらに,本書の高地ドイツ語訳がもととなって,〈ドイチェンシュピーゲルDeutschenspiegel〉〈シュワーベンシュピーゲル〉が編まれたところから,ドイツにおける法書の歴史はザクセンシュピーゲルの影響の歴史であると言われるほどである。本書に記録されている法は,かつては純粋に〈ゲルマン的〉な〈慣習法〉と考えられたが,近時,成立の機縁,内容(特に〈平和〉に関する諸規定),普及の法源論上の根拠等について,教会法・ローマ法の影響が注目されている。…
※「ドイチェンシュピーゲル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」