ドゥン(読み)どぅん

世界大百科事典(旧版)内のドゥンの言及

【仏教音楽】より

…またラマ教音楽は,現存する仏教音楽として重要である。チベット,ブータンの大法要のときには,ドゥンと呼ばれる山岳地特有の3mに及ぶ長大な金属製のホルンが,2本一対で吹き鳴らされる。仏僧による法要合奏のほか,ダムニェン(撥弦楽器),スルリム(横笛)などの清廉な独奏,マニプと呼ばれる移動寺院の吟遊僧による偈文の独吟などが録音発売されている。…

【ラマ教音楽】より

…ラダックでは,宗教的祭日には,モンと呼ぶアウトカーストの専業音楽家集団が儀礼前から門前などで音楽を奏する。 ラマ教儀礼音楽に使用される楽器は,気鳴楽器では全長3mほどのドゥンチェンduṅ‐chen,ラグドゥンrag‐duṅあるいはジャンドゥンjan‐duṅと呼ぶ縦笛,オーボエ系のギャーリンgyaling,rgya‐glin,キャーリンrkan‐glinあるいはサンカーンsan‐kang,ほら貝のドゥンduṅあるいはドゥンカルduṅ‐dkar,膜鳴楽器では2個一対の両面太大鼓ナチインrna‐chin,ラー(ル)ナlag‐rnaあるいはナヨックnayok,振鼓のダーマルḍamaru,体鳴楽器ではドラのカールナḥkhar‐rṅa,シンバルのシルニエンsil‐sñan,導師などが使用する鈴のディルブdril‐buなどである。仏教音楽【藤井 知昭】。…

※「ドゥン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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