世界大百科事典(旧版)内のドリス式キトンの言及
【キトン】より
…古代ギリシア人が着用した,下着と上着をかねたもっとも一般的な衣服。裁断しない長方形の一枚布からなり,婦人用や男子の晴着用のものはかかとまで,職人の作業衣や兵士用のものは膝まであった(図)。型にはドリス式とイオニア式がある。前者はペプロスともよばれ,毛織物製で二つ折りにして体をはさみ,両肩をピンでとめて着用した簡素な形式である。後者はおもに白の麻織物製で,首と両腕の出る部分を残して筒形にあらくかがり,腰を帯紐でしめて襞(ひだ)の美しさを出し,優美な感じを与える。…
※「ドリス式キトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」