世界大百科事典(旧版)内のナイアガラ鉄道橋の言及
【共振】より
…19世紀には,人や家畜が渡ることによる振動でつり橋が落ちる事故が相次ぎ,とくに兵隊が歩調をそろえて行進したために起こった共振に近い現象が落橋の原因となったものが多かった。1855年J.A.レーブリングにより建設されたナイアガラ鉄道橋は2階建てで1階は歩行者用に供されていたが,その入口には〈隊伍を組み歩調を合わせて行進する者は50ドルから100ドルの罰金刑に処す〉と掲示されていたという。最近でも,歩行者の歩調の周期に近い固有周期をもつ歩道橋が揺れて,構造的に危険はないものの心理的な不安感を与えて問題となった例がある。…
※「ナイアガラ鉄道橋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」