《ナット・ターナーの告白》(読み)なっとたーなーのこくはく

世界大百科事典(旧版)内の《ナット・ターナーの告白》の言及

【スタイロン】より

…1951年,フォークナーの影響をつよく受けた《闇の中に横たわりて》で認められた。67年の《ナット・ターナーの告白》は,たまたま黒人解放闘争の激烈な時期に出版され,1831年の英雄的黒人反乱指導者を主人公としたため,つよい反響と論争を巻き起こすことになった。黒人主人公の告白を通じて人間性の複雑さや南部社会の道徳観の実相に眼を向けようとした作者の意図は,文学的には成功をおさめて専門家の賛辞を受けた。…

【ターナー】より

…暴動はまもなく軍隊に鎮圧され,ターナーも10月末に捕らえられて11月に処刑されたが,全南部は恐慌状態に陥り,奴隷取締りが厳重になった。1968年にピュリッツァー賞を受けたW.スタイロンの小説《ナット・ターナーの告白》(1967)は,これをテーマにしたものである。【猿谷 要】。…

※「《ナット・ターナーの告白》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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