世界大百科事典(旧版)内のナルセーの言及
【ササン朝】より
…彼はワラフラン(バフラーム)2世Varahran(Bahrām) IIの時代に,マニ教のみならずユダヤ教,キリスト教,仏教など,すべての異教を禁止し,各地の拝火神殿を組織してゾロアスター教の国教化を完成した。その後,ワラフラン3世の即位に際して大貴族の反乱が起こり,ナルセーNarsehが王に推戴されるという事件が起こった。ササン朝が国内問題にかかわっている間にローマはたびたびメソポタミア北部に侵入し,ナルセーは反撃をこころみたが,結局ローマに領土を割譲しなければならなかった。…
※「ナルセー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」