世界大百科事典(旧版)内のナンセー電波観測所の言及
【天文台】より
…19世紀後半の1876年には,パリ郊外にムードン天体物理天文台を建設し,口径1mの反射,83cmの屈折両望遠鏡や太陽観測装置を備えて新しい活動を開始した。また同じくパリ天文台に付属するナンセー電波観測所には,幅300m,高さ35mの半固定式アンテナや10mと3mのパラボラ18台からなる干渉計があって,フランスの電波観測の中心となっている。 その後1930年,スペイン国境のピレネー山脈中のピク・デュ・ミディ(標高2860m)に,B.F.リヨが設計したコロナグラフを置く天文台が作られ,40年代には60cm屈折鏡(月や惑星の観測に活躍),次いで60年代には107cm,80年代には2mの反射鏡も増設された。…
※「ナンセー電波観測所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」