においづけ(生態学)(読み)においづけ

世界大百科事典(旧版)内のにおいづけ(生態学)の言及

【縄張り】より

…さえずりが立入禁止信号であることは,ハゴロモガラスの雄の舌下神経を切断してさえずれなくすると,回りからの侵入頻度が増すことや,シジュウカラのなわばり占有個体を人為的に除去し,代りにスピーカーからその個体のさえずりを流しておくと,流さなかったなわばりより新参者の定着がずっと遅れるとか,隣接個体のさえずりと,聞いたことのない個体のさえずりの両方をスピーカーから流すと,聞いたことのない個体のさえずりに,より強く反応を示す(ノドジロシトド)などの野外実験からも示されている。こうしたなわばりへの立入禁止信号は,哺乳類の場合には主としてにおいづけ(マーキングmarking)によってなされており,鳥や哺乳類など高等な動物ほど直接的闘争を避けている傾向がある。
[食物を確保するためのなわばり]
 なわばりによって動物が守っているものはなんであろうか。…

※「においづけ(生態学)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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