世界大百科事典(旧版)内のニコチノイドの言及
【殺虫剤】より
…そのために,シナプス後膜に連続的電気的刺激が誘発され,正常な刺激伝達がかく乱される。ニコチノイドやカルタップはシナプス後膜部分に作用する殺虫剤である。ニコチノイドは,シナプス後膜に結合し,連続的に電気的刺激を誘発し,またカルタップはアセチルコリンのシナプス後膜への結合を競争的に阻害することが殺虫活性発現の主要な機構と考えられている。…
【ニコチン剤】より
…タバコが害虫の駆除に用いられた記録は,17世紀後期にみられる。殺虫有効成分にはニコチンのほかにノルニコチン,アナバシンanabasineなどの同族体が知られており,それらをニコチノイドと総称する。ニコチノイドは一般に硫酸塩の水溶液(商品名ブラックリーフ,硫酸ニコチン)として用いられ,適用害虫はアブラムシ,グンバイムシ,アザミウマ,ハモグリガ,ワタムシ,キジラミなどである。…
※「ニコチノイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」