世界大百科事典(旧版)内のニューディール体制の言及
【ニューディール】より
…ローズベルト自身には当初から明確な体系だった政策論はなく,むしろ必要に応じて施策を行うといった面が強かったが,それだけに世論の動向には機敏に対応し,また急進的といえる改革政策が手がけられたこともあった。30年代末にいたる一連の政策によっても景気を回復させることができず,その意味で恐慌対策としては失敗に終わったが,これ以後のアメリカ経済社会が〈ニューディール体制〉と呼ばれることがあるように,社会改革の多くは定着してきわめて大きな意義を有しており,またとくに当時のファシズム諸国の非民主的な動向と対比して高く評価されている。 ニューディール政策はおよそ7年という長期にわたったが,その過程は三つの時期に区分することができる。…
※「ニューディール体制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」