世界大百科事典(旧版)内のネオ・ナロードニキ主義の言及
【ナロードニキ】より
…彼は,《祖国雑記》や《ロシアの富》誌などでの評論活動を通じて分業批判の進歩観,批判的主観主義を説いた。この哲学的立場から,すでに強力に登場したマルクス主義者と論争をかわす中で,ボロンツォフの絶対的衰退論の誤りを克服し,資本主義発展の後進国型論を生み出して,それを基礎に新しい革命的ナロードニキ主義,ネオ・ナロードニキ主義にすすめたのは,20世紀初めのV.M.チェルノフとエス・エル党の人々であった。 ナロードニキ主義はそれを広く考えれば,マルクス主義と並んで,20世紀の後進地域にみられる民衆的革命思想の一つの巨大な流れとして,孫文からキムジハ(金芝河)までを含めて考えることができよう。…
※「ネオ・ナロードニキ主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」