世界大百科事典(旧版)内のネコ亜科の言及
【ネコ(猫)】より
… 生息環境は変化に富み,トラのように熱帯雨林,川沿いの低地にあるヨシの茂みややぶ,温帯の岩の多い混交林,丈の高い草原,寒帯の寒冷な荒れ地にすむものから,スナネコFelis margaritaのように半砂漠地帯にすむもの,ユキヒョウPanthera unciaのように高山の岩場にすむものまである。
[ネコ類の起源]
現生のネコ類(ネコ亜科)は元来森林生の祖先から発している。今から5000万年ほど前の暁新世中期に現れ,3500万年前の漸新世初期まで栄えたミアキス科Miacidaeのものから,約4000万年前の始新世後期に分岐し,漸新世,中新世を経て,500万年前の鮮新世前期まで栄えたニムラブス亜科Nimravinaeがネコ亜科の直接の祖先である。…
※「ネコ亜科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」