世界大百科事典(旧版)内のノーリアの言及
【水車】より
…種類としては,畜力を利用した,水平の回転運動を歯車によって垂直の水車の回転に換えて揚水するものと,水流で回転する下射式の水車で揚水するものとの二つが一般的である。普通,前者はサーキヤsāqiyaといわれてエジプトで多くみられ,後者はナーウーラnā‘ūra(英語ではノーリアnoria)といわれてシリアやイラクに多い。なかでもシリアのハマーは9世紀以来これの大型の水車群で有名で,今日現存する数台のうち最大のものは直径が約27mに達し,ほぼその直径に匹敵する高さにまで揚水が可能である。…
【揚水機】より
…井戸の上に滑車をつるして手で巻き上げる〈つるべ〉がこれに続く。そして,といまたは筒を鎖上に並べてくみ上げる竜骨車タイプのもの(人力で動かす場合は踏車となる),さらに車輪の円周上におけまたは筒をとりつけて回転する筒車(ノーリア)タイプのものなどが現れた。これらの揚水機の動力源は,時代とともに,人力,畜力から水車や風車,やがて蒸気機関,電力へと移行していった。…
※「ノーリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」