世界大百科事典(旧版)内のハイゼンベルク型交換相互作用の言及
【磁性】より
…この相互作用は交換相互作用と呼ばれ,電子のスピンによる磁気モーメントの間に働く力である。W.K.ハイゼンベルクは,1928年の論文で初めて局在電子系での交換相互作用(ハイゼンベルク型交換相互作用)を導いたが,これはワイスの分子場の起源を与えるとともに,その後の局在電子系の磁性の大きな展開の始まりとなった。その後局在電子系である遷移金属,または希土類金属を含む化合物で,実際に働いているハイゼンベルク型交換相互作用はハイゼンベルクが考えたものよりもっと複雑なものであることがわかり,反強磁性およびフェリ磁性などの存在も明らかになった。…
※「ハイゼンベルク型交換相互作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」