ハフィントンポスト(英語表記)The Huffington Post

デジタル大辞泉 「ハフィントンポスト」の意味・読み・例文・類語

ハフィントン‐ポスト(The Huffington Post)

ハフポスト」の旧称

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「ハフィントンポスト」の解説

ハフィントン・ポスト

世界最大級のソーシャルニュースサイト。通称ハフポスト。米国で2005年5月に創設された。各種のニュースメディアや論説ブログを中心に運営されており、ブログには多くの著名人が参加している。各記事にはアカウントを有する人なら誰でもコメントを投稿することができ、スレッド状に展開しながらネットでの議論がされていく。記事の閲覧、アカウント登録は無料。月間4600万人が閲覧、約3万人のブロガーが寄稿し、投稿されるコメントは月間800万件以上。
12年、イラクアフガニスタン戦争で負傷した米兵についての連載記事で、優れたジャーナリズムに与えられるピュリツァー賞を受賞した。また、創始者のアリアナ・ハフィントンは、米誌「TIME」で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。
13年5月7日には、朝日新聞社との合弁会社であるザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社の運営により、日本版ハフポスト(http://www.huffingtonpost.jp/)がスタートした。ヨーロッパでは英、仏などで各国版が運営されてきたが、アジアでは日本版が初めてである。日本版では、米国版からの翻訳記事、オンラインニュースのほかジャーナリストの田原総一朗氏、旧ライブドア社元社長の堀江貴文氏、元NHKのジャーナリスト堀潤氏らによるブログが展開される。編集長は、旧ライブドア社出身で、ブログメディア「ブロゴス」等でメディア経験豊富な松浦茂樹氏が務める。
これまで、日本のネットメディアでは、「炎上」などの混乱を起こさずに建設的議論展開を進めることが難しいといわれてきた。日本版ハフポストでは、コメント投稿に関するガイドラインを設け、これに沿った「品位のある環境」(ハフィントン・ポスト)を保つために、モデレーションチームと呼ばれるスタッフを中心に、コメントを事前にチェックするなどの監視を行う。松浦編集長は、「インターネット上に良質な言論空間を作りたい」としている。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android