世界大百科事典(旧版)内のハルサザンカの言及
【ツバキ(椿)】より
…しかし,太郎冠者自身の来歴はまだなぞに包まれている。 西日本にはツバキの園芸品種とサザンカが自然交雑して生じたハルサザンカという雑種が多く,すでに40~50品種も発見されているが,三段花や鎌倉絞りは江戸中期の古典資料にすでに載っており,世界最初のツバキ属の雑種といわれる。ツバキ類の近年の品種改良の方向としては,(1)中国産トウツバキを片親とした,より豊満な巨大輪化,(2)サルウィンツバキの血を導入した藤桃色系の幻想的な大輪花作り,(3)極小輪の原種で中国産のシラハトツバキや沖縄産のヒメサザンカなどの長所を取り入れた,多花性で芳香のあるミニツバキ作りなどに成果がみられる。…
※「ハルサザンカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」