世界大百科事典(旧版)内のハンプ速力の言及
【エアクッション船】より
…モーメンタム抵抗は,ジェットノズルから噴射される浮上用空気重量に船速を与えるために生ずる抵抗であり,造波抵抗はクッション圧により,水面に生ずる波の抵抗である。高速(設計速力)航走中では空気抵抗とモーメンタム抵抗がほとんどであるが,設計速力より低いところで,造波抵抗が全抵抗の80%程度を占める〈ハンプ速力〉と呼ばれる領域が存在し,このハンプ速力付近では抵抗が急増し,それを越すと抵抗が一時減少する特異な状態となる。このため,エアクッション船に装備される推進機関は,ハンプ速力を容易に越し得る出力をもつように設計される。…
※「ハンプ速力」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」