世界大百科事典(旧版)内のバイエルン部族の言及
【バイエルン】より
…紀元前15年のローマによる征服以後は,レーゲンスブルクが,ドナウ川以北に進出したゲルマン人に対する要塞都市として,またアウクスブルクが,ローマに通じる街道の要地として発達した。バイエルン部族の名が初めて歴史に登場するのは,ゲルマン民族大移動の末期,6世紀中葉のことであるが,その由来については,ボヘミア方面からこの地に移住したゲルマン人の一派とする説,ゲルマン人と並んで基層としてのケルト人(およびローマ人)を重視する説など,諸説がある。部族大公国バイエルンは,6世紀半ば,西から迫るフランク王国と,西ローマ帝国の継承者を自負するイタリアの東ゴート王国との国際的角逐の中で,征服者フランク国王の手で設置された。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」