世界大百科事典(旧版)内のバイオマス変換の言及
【バイオマス】より
…しかしながら,東南アジアなどの大規模な森林伐採や開発などにより,地球上の生物量は年々変化しつつあり,これと地球規模の環境変化とのかかわりも指摘されている。【林 秀剛】
[バイオマス変換(利用技術)]
地球上の生物圏においては,動植物遺体を微生物が分解して,無機物に還元するという物質循環サイクルがあるが,この微生物(分解者)に代わって,人間が有効にエネルギーや有機原料に利用しようというのがバイオマス変換(利用技術)である。 枯葉やわらで飯を炊いたり,薪で蒸気機関車や自動車を走らせたり,松明で明りをとるなどはバイオマスの直接的利用であり,木材を蒸焼きにして木炭を得,微生物を使ってアルコールに変えたり,メタンガスを発生させたり,また,わらなどを腐らせて堆肥にするなどはバイオマスの変換利用である。…
※「バイオマス変換」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」