バウン(読み)ばうん

世界大百科事典(旧版)内のバウンの言及

【カトマンズ】より

…また近年,観光都市,登山の基地として外国人をひきつけている。カトマンズは古来ネワールの人々の世界であったが,18世紀のグルカ勢力による征服すなわち現ネパール王国の創設以来,一種の重層社会が出現しており,ネワールの人々よりも,グルカ勢力の中心であるバウン,チェトリなどのカーストの人々が優位に立つという形になっている。この重層性は都市形態面にも見られ,3~4階の煉瓦建ての家々が路地に面して連なるネワールの旧市街と,まわりの独立住宅の散在する新しい住宅地とが明瞭な対照をなす。…

【グルカ】より

… グルカ勢力の中心はインド・ヨーロッパ語系のネパール語を母語として北インド的な文化をもつヒンドゥー教徒で内部はいくつかのカーストに分かれるが,中間諸カーストが欠落しているのが特徴である。高位のカーストはバウンBāhun(ブラフマン),チェトリChetri(クシャトリヤ)で,最下位にカミKāmi(鍛冶屋),サルキSārki(皮職人),ダマイDamāi(仕立屋)などが存在する。王家は広義のチェトリ・カーストに含められるタクリThakuriに属する。…

【ネパール】より


【社会】
 ネパールは多民族,多カースト国家である。その中で政治的に最も有力なのが,ネパール語を母語とする人々([住民,言語]の項の(1)‐(a)に属す)の中の高位のカーストであるバウンBāhun(バラモン),チェトリChetrī(クシャトリヤのネパール語なまり)などである。後者には国王も含まれる。…

※「バウン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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