バス,S.(読み)ばす

世界大百科事典(旧版)内のバス,S.の言及

【アニメーション映画】より

…ディズニーが完成した〈フル・アニメ〉に対し,意識的に動画数を省略した〈リミテッド・アニメ〉と呼ばれる技法によるロバート・キャノンの《ジェラルド・マクボインボイン》(1951‐56),グラフィック・アートの中に詩情を漂わせたジョン・ハブリーの《ムーンバード》(1958)などの作品によって,従来のアニメとは異なる質のデッサンと動きを開発することに成功した。UPAのグラフィックな手法は,《八十日間世界一周》や《悲しみよ今日は》等々数多くの映画のタイトル・バックのアニメーションで知られるソール・バスをはじめ,ロバート・ブリア,スタン・バンダービーク,カーメン・ダビーノらの仕事に受け継がれているが,その一方では〈動き〉を省略する技術だけが,高騰する人件費の節約のためにのみ安易にテレビ時代のアニメに引き継がれた。 戦時中に隆盛を極めた暴力と破壊のギャグに満ち満ちた劇場用短編アニメは,狂気の極限ともいうべきテックス・アベリーの作品群(《太りっこ競争》1947など)を頂点とし,次いでフリッツ・フリーレングのパントマイム漫画《ピンク・パンサー》シリーズ(1964‐69)を最後に衰退していく。…

※「バス,S.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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