世界大百科事典(旧版)内のバルカニアーダの言及
【バルカン】より
…60年代前半に研究が再開されたこと自体,中ソ論争や非同盟主義の発展,国際情勢の多極化現象というような政治環境の変化とバルカン地域研究とが深いかかわりをもつことを示している。バルカンでは現在でも民族的対立の要因が払拭されてはいないけれども,他方,体制の違いを越えて各国間に相互友好条約が結ばれ,バルカンの非核武装化の提案がなされ,文化,スポーツ(たとえばバルカン諸民族のスポーツ祭典である〈バルカニアーダ〉)のレベルまで,地域的結合が進められている側面を見落としてはならない。 ここでは,このようなバルカンのもつ地域性を,歴史的叙述としてではなく,バルカン社会論として展開する。…
※「バルカニアーダ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」