世界大百科事典(旧版)内のバン・ホーテンの言及
【ココア】より
…16世紀のころアメリカ大陸からヨーロッパに伝えられ飲用されるようになった。19世紀になってオランダのバン・ホーテンVan Houtenによりカカオ豆から脂肪分を減じ,水に溶けやすいココアの製法が発明された。飲用する場合は,ココアに砂糖を加え,少量の水か湯でよく練り,牛乳か水を加えて火にかけて4~5分間煮沸すると香りがよい。…
【チョコレート】より
…1657年にはロンドンに住むフランス人がチョコレートを売り出し,おりから出現しつつあったコーヒー・ハウスでもチョコレートを飲ますようになったが,チョコレート・ハウスのほうが高級とされ,ヨーロッパ全域でも同様の店が開店した。しかし生産が本格的に工業化したのは19世紀になってからで,1828年にオランダのバン・ホーテン社ではカカオ豆からココアバターの大半を分離することによって,それまでの高脂肪,不均質で消化の悪かった欠点を克服して粉末チョコレート(現在のココア)の特許をとり,また各国でも製法の改良が行われた。47年にイギリスのフライ社がカカオにココアバターと砂糖を加え,そのまま食べられるチョコレートを製造,ついで75年にはスイスのD.ピーターがネッスル(ネスレ)社の粉乳を混入したミルクチョコレートを発表し,現在のチョコレートの基本ができ上がった。…
※「バン・ホーテン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」