バージ脱進機(読み)ばーじだっしんき

世界大百科事典(旧版)内のバージ脱進機の言及

【脱進機】より

…脱進機はできるだけ振動体の周期性を損なわないよう効果的に力を与えることが必要である。初期の機械時計には図aのような冠型がんぎ車とこれとかみ合って往復運動をする棒てんぷで構成されるバージ脱進機が用いられた。棒てんぷの軸には互いに約90度をなす2個の凸起がある。…

【時計】より

…歯車装置や重錘を使った駆動機構は,機械時計の出現以前から他の機械装置の一部として使用されていたが,時計機構が成り立つうえでもっとも重要なポイントである脱進機構についてはその起源が明らかでない。一説には8世紀ころ中国で作られ,それがヨーロッパに伝わったといわれるが,水時計に歯車などの機械装置を組み合わせたものを経て,おそらく13世紀の半ば以降に,バージ脱進機(脱進機)という時計固有の機構と歯車装置との組合せによって純機械時計と呼べるものがヨーロッパに出現したと推測されている。時計を駆動する動力は重錘である。…

※「バージ脱進機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android