世界大百科事典(旧版)内のパバサの言及
【パション】より
…パションにはイエスの受難の生涯のほか,その初めと終りの部分に,天地創造物語とこの世の終末に関する黙示録の世界が付け加えられていて,フィリピン人に一つの完結したキリスト教的宇宙観を教え込むうえで大きな影響力があったとみられている。四旬節に人々がうち集ってパションを詠唱する行為をパバサpabasaといい,これは教会や町の広場に設けられた祭壇,小礼拝所,個人の家などで行われる。パバサほど盛んではないが,パションは舞台で劇としても演ぜられ,これをシナクロsinakuloという。…
※「パバサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」