パラントロプス・ロブストゥス
学◆Paranthropus robustus
南アフリカで発見された180万~150万年前の頑丈型猿人。クロムドライやスワルトクランスなどから数百点の化石が見つかっている。咀嚼(そしやく)器官が顕著に発達している点で東アフリカのP. aethiopicusやP. boiseiと共通しているため,頑丈型猿人3種は,年代的に先行するP. aethiopicusを祖先種とする単系統群と考える専門家が多い。しかしP. robustusにはAustralopithecus africanusとの類似性も認められることから,Paranthropusをもちいず,すべてAustralopithecusに含める立場もある。
執筆者:河野 礼子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のパラントロプス・ロブストゥスの言及
【猿人】より
…なお,今から約500万年前の最古の猿人化石として,ケニアのトゥルカナ湖に近いロサガムで発見されている下顎片があり,きゃしゃな猿人のものに類すると言われているが,詳細は報告されていない。
[がんじょうな猿人]
1938年,R.ブルームが南アフリカのクロムドラーイで出土の化石に[パラントロプス]・ロブストゥスの学名を与えて以来,南および東アフリカで多数の化石が発見されてきた。東アフリカからは,1959年にL.リーキーが[ジンジャントロプス]・ボイジイと名づけた頭骨化石が最初であるが,まもなくリーキー自身が,その学名を,アウストラロピテクス・ボイジイに変更した。…
【パラントロプス】より
…一部の[猿人]に与えられた名称で,ラテン語で〈類人〉という意味をもつ。1938年,[R.ブルーム]が,南アフリカ共和国内にあるクロムドラーイ遺跡で出土の人類化石(頭骨)を民間人より手に入れ,それをパラントロプス・ロブストゥスの学名で記載したのが始まりで,きゃしゃな猿人アウストラロピテクスに対して,がんじょうな猿人パラントロプスとして有名になってきた。現在は学名をアウストラロピテクス・ロブストゥスとし,パラントロプスの名は亜属名ないしは単に通称として使用することが多くなっている。…
※「パラントロプス・ロブストゥス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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