世界大百科事典(旧版)内のパリティ非保存の言及
【パリティ】より
…例えば核子共鳴⊿++は,π+中間子(パリティは-)と陽子のl=1状態に崩壊するので,パリティは(-)(+)(-1)1=+となる。
[パリティ非保存]
空間反転は,回転や平行移動と同じく非常に基本的な変換であるから,いかなる過程においてもパリティは保存している。すなわち,反応前後においてパリティは同じであると信じられていた。…
【β崩壊】より
…β崩壊を引き起こすのは弱い相互作用と呼ばれているもので,電磁力や,原子核を結びつけている強い相互作用とは異なる種類の力である。 なお,β線に関しては1957年,偏極した60Coのβ線の角度分布の非対称性の測定によって,T.リーとC.ヤンの弱い相互作用におけるパリティ非保存の仮説が証明されたことは有名である。通常の非偏極核からのβ線は進行方向に偏極していることも確認された。…
※「パリティ非保存」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」