世界大百科事典(旧版)内のパルス反射法の言及
【超音波画像診断】より
…超音波を利用して生体内の状態(形態,動態,機能)を調べる検査法で,1980年代後半より,本格的に医療に使用されるようになった。使用される超音波の波長は1~10MHzで,腹部用には3.5~5.0MHz,体表面には7.5MHz程度を使用。出力は数十mW/cm2以下と低く,多くの装置はプローブ(接触子)に200個程度の圧電素子(ジルコン酸チタン酸鉛など)を用いて超音波を発生させている。放射された超音波は液体や個体を媒体として伝播し,媒体のもつ固有音響インピーダンスの異なる境界面で反射する。…
【超音波探傷】より
…周波数0.5~10MHz程度のものが用いられている。方法には反射法,透過法,共振法があるが,現在用いられているのはほとんどパルス反射法と呼ばれるものである。この方法で使用される装置は,パルスを発生する電気回路,このパルスによって水晶の圧電効果を利用して超音波を発生し試験体に入射する探傷子(一つの探傷子で超音波の送信・受信を行うものが多い),受信した超音波を表示・記録する電子機器の三つの装置から成っている。…
※「パルス反射法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」