世界大百科事典(旧版)内のパルプ雑誌の言及
【ダイム・ノベル】より
… ダイム・ノベルは安っぽい紙表紙の本で,辺境の猟師,スカウト(斥候),金鉱採掘者,カウボーイ,アウトロー,探偵などの冒険をセンセーショナルに語り,教育のある階層からは排斥されたが,善人が必ず勝ち悪人は必ず滅びる筋立てで,アメリカの理想を素朴に打ち出し,南北戦争前後から登場した庶民的読書階層に訴えた。20世紀に入ると,〈パルプ雑誌pulp magazine〉と呼ばれる扇情的読物雑誌に取って代わられたが,アメリカ大衆文学の基本の型を示すものといってよい。【亀井 俊介】。…
※「パルプ雑誌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」