世界大百科事典(旧版)内のパレスティナ考古学の言及
【聖書考古学】より
…層位学的方法と遺物の型式学的方法をもとに,聖書と史実との関連,聖書中の地名の同定などを探究の目的として,聖書学,キリスト教史学の一翼を担うが,同時に比較層位学によって相互に関連する地域の文化を究明する考古学でもある。パレスティナが中心であるためパレスティナ考古学とも呼ばれ,旧約聖書,タルムードを聖典とするユダヤ教の聖地考古学とも重なる。時間的には先史時代から,新約聖書が成立し終わる2世紀までの長大な期間を覆うが,中心となるのは旧約聖書と史実との整合が確認される前2千年紀以降,すなわち中期青銅器時代からローマ時代中期までである。…
※「パレスティナ考古学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」