世界大百科事典(旧版)内のヒスパリスの言及
【イタリカ】より
…これによってローマ軍は今日のアンダルシア南部を制圧し,まもなくカルタゴ人最後の拠点ガディル(現,カディス)を下した。前1世紀後半,皇帝アウグストゥスの時代にバエティス川(現,グアダルキビル川)の対岸にヒスパリス(現,セビリャ)が建てられると,イタリカはこれと繁栄を競う形となった。その4万人収容の円形劇場,浴場,広場を中心に造られた公共建築群等の数と質と規模から見て,紀元後も相当栄えたことは確かである。…
【セビリャ】より
…しかし,都市建設はイベリア半島がローマ化された時代に始まる。前1世紀にカエサルが〈ヒスパリスHispalis〉と命名し,ローマの自治都市となった。豊かな農業経済に支えられたヒスパリスは,オリーブをローマに輸出し,バエティカ州の主都コルドバに次いで繁栄し,ヒスパニアの小ローマといわれた。…
※「ヒスパリス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」