世界大百科事典(旧版)内のヒポプスの言及
【コナダニ】より
…コナダニ類は一般に卵,幼ダニ,前若ダニ,後若ダニ,親ダニの5期からなる。しかし,環境が悪くなると前若ダニはヒポプスhypopusと呼ばれる移動性若ダニに変化し,再び環境がよくなると後若ダニに変化するものがある。卵から親ダニに発育するまでの期間は環境条件がよければ2週間前後である。…
【ダニ(蜱∥蟎∥壁蝨)】より
…卵から成虫になるまでの日数は種類によっておおいに異なり,条件さえよければコナダニでは10日あまり,イエダニでは2週間,マダニでは1ヵ月前後,ツツガムシやササラダニでは3ヵ月くらいを要する。コナダニのあるものでは,発育段階の途中でヒポプス(hypopus,移動若虫)という特別な段階が出現することがあり,これは低温,高温,乾燥,薬剤などに強い抵抗性を示す。
[地球上への出現と適応]
ダニのもっとも古い化石はスコットランド東部のデボン紀の地層から発見されている。…
※「ヒポプス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」