ヒルベルトの計画(読み)ひるべるとのけいかく

世界大百科事典(旧版)内のヒルベルトの計画の言及

【数学基礎論】より

… 形式主義の立場に立つ公理主義者D.ヒルベルトは楽観的な態度をとり続け,数学は何らかのくふうにより,〈そのままの形〉で救えるものと考えた。1920年代後半,彼は数学(例えば解析学)を記号論理の中で形式化して得られる公理的体系を考え,その体系の無矛盾性の証明を有限の立場で行うという基本的プログラム(ヒルベルトの計画という)を提出,みずからもP.ベルナイスの協力を得つつその実行を試みた。ヒルベルトの計画の出現以後,数学基礎論は形式主義の立場を主軸として,それぞれの立場での成果をとり入れつつ大きな発展を示した。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」