世界大百科事典(旧版)内のヒンデンブルク号の言及
【航空機】より
…しかし,ガス容積1m3当りで発生できる浮揚力は1kgf程度であり,重量の割りに極端に大型の機体になる。例えば重さ約230tの硬式飛行船ツェッペリンLZ129ヒンデンブルク号は,20万m3のガス容積を必要とし,船体の全長が245m,直径が41.2mという巨大なものであった。しかし,これに乗り組める乗員,乗客は100人ほどであり,また時速も大きな空気抵抗を受けるため130km/hにとどまった。…
【ツェッペリン飛行船】より
…戦後の28年ツェッペリン飛行船会社はLZ127ツェッペリン伯号を建造し,東京経由で世界一周に成功した。しかし,次のLZ129ヒンデンブルク号は37年大西洋横断後にアメリカのレークハースト着陸の際炎上,またアメリカ海軍はドイツ海軍の方針を継いでツェッペリン型飛行船を採用(ただし浮揚ガスには不燃性のヘリウムガスを使用)したが,ほとんどが荒天で難破,これらの大事故は飛行船の利用に事実上の終止符を打った。飛行船【佐貫 亦男】。…
※「ヒンデンブルク号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」