六訂版 家庭医学大全科 「ビタミンA欠乏症」の解説
ビタミンA欠乏症
ビタミンAけつぼうしょう
Vitamin A deficiency
(内分泌系とビタミンの病気)
ビタミンAとは何か
ビタミンAは
ビタミンA欠乏症の原因は主に摂取不足が考えられます。先進国ではほとんど認められませんが、発展途上国ではいまだに深刻な問題になっています。
症状の現れ方
最初に現れる症状としては、
検査と診断
夜盲症の診断は暗順応試験で行い、ビタミンAの投与により症状が改善することによって確定されます。夜盲症は、ビタミンAの血中濃度が30㎍/㎗以下になると現れるので、ビタミンAの血中濃度を測定することも重要です。
治療の方法
1日に3000国際単位、重症では1万国際単位を内服または筋肉内注射で投与します。数日~2週間で症状の改善がみられ、以後は通常の所要量にもどします。過剰による症状が現れることがあるため、投与のしすぎには注意が必要です。
関連項目
菅原 明
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報