世界大百科事典(旧版)内のビークヘッドの言及
【ガレオン船】より
…1535年のポルトガルのタピスリーにその初期の姿がかかれていて,当時全盛をきわめていたカラック船に対し,船幅,竜骨長,甲板長の比が1:3:4と細長く,船首楼や船尾楼が低いのが外形上の特徴である。櫂(かい)を使わぬ全装帆船であるが,低く細長い船体と船首に長く突き出た衝角(後にビークヘッドbeakheadと呼ばれる上部構造になる)は,ガレー船の特徴を残している。ガレオン船は19世紀まで続く帆船の直接の祖先といわれ,70年代以降ヨーロッパ各国でカラック船に取って代わり,風による横流れが少なく,速力も出た船である。…
※「ビークヘッド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」