世界大百科事典(旧版)内のピランテルパモエートの言及
【カイチュウ(回虫)】より
…雄虫のみの感染の場合は,虫卵を検出できないわけであるが,X線透視により発見されることがある。回虫症の治療には,ミブヨモギArtemisia maritimaやA.cina,A.kuramensisなどのヨモギ類に含まれているサントニンと,マクリの有効成分カイニン酸との合剤が第2次大戦後日本で一般に用いられたが,現在では,ピランテルパモエートなど,より副作用の少ない薬剤が用いられている。回虫症の予防法としては,地域全体の定期的集団駆虫,屎尿(しによう)の合理的処理などが必要であるが,これらは住民の健康や衛生に対する意識の向上にきわめて有効であるため,家族計画や栄養改善対策のプログラムと組み合わせた形で行われ,熱帯諸国では地域開発の重要な推進役となっている。…
※「ピランテルパモエート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」