世界大百科事典(旧版)内のファシラダスの言及
【エチオピア】より
…オロモ族は農耕民としてそれらの土地に定着したが,その勢力を背景に政治に介入しはじめ,ソロモン王朝側もオロモ族の貴族と結ぶことによってその王統を保たざるをえなくなった。そして17世紀半ばに,ファシラダス王のもとで一時的に隆盛を示したのを最後に王権は再び衰え,アムハラ貴族とオロモ貴族の勢力争いのなかで国王は傀儡(かいらい)化していった。〈親王の時代〉と呼ばれた1769年から1855年までの時期は,国王の権力が最も衰微した時代で,エチオピアは事実上いくつかの小王国に分裂することを余儀なくされた。…
※「ファシラダス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」