世界大百科事典(旧版)内のファッツ・ウォーラーの言及
【テイタム】より
…またジャズ・クラブ備え付けのピアノの調律はたいてい狂っているが,彼はまずピアノの前に座り,鍵盤をサーッと弾いて狂っている鍵盤を頭に入れてしまい,本番ではそれらを使わなくてすむキーに移調して弾いたという話も残っている。彼自身は,カウント・ベーシーもピアノやオルガンを学んだファッツ・ウォーラーThomas Wright(Fats) Waller(1904‐43)に影響をうけたと語ったが,デリケートなタッチ,溢れ出るイマジネーション,強力なスウィング感は,以後のピアニストに大きな影響を与えた。代表作は《アート・テイタム・ソロ傑作集 第1~12集》《アート・テイタム=ベン・ウェブスター・クァルテット》(パブロ),《アート・テイタム傑作集》(MCA)など。…
※「ファッツ・ウォーラー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」