フィエフ・ラント(読み)ふぃえふらんと

世界大百科事典(旧版)内のフィエフ・ラントの言及

【フィリップ[2世]】より

…しかし大陸では,イギリスから獲得した領土を確保したほかに,オーベルニュやシャンパーニュを王領に併合,シモン・ド・モンフォールのアルビジョア十字軍を支持して南フランスにも王権を浸透させ,カペー朝の支配権を拡大した。内政面では,プランタジネット家やフランドル伯の支配下にあるコミューンを積極的に認可するなど,都市との結びつきを強め,定期金知行(フィエフ・ラントfief‐rente)の政策によって新たな封臣を獲得し,封建軍隊から傭兵軍隊への移行を準備した。王領管理のための行政組織として,有給官僚のバイイbailli(南西部ではセネシャルsénéchal)を新設,これを従来の世襲職たるプレボprévôt(奉行)の上位におき,最終審裁判権者として裁判の審級制を開始し,プレボの独立性を打破した。…

※「フィエフ・ラント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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