世界大百科事典(旧版)内のフィケルラ陶器の言及
【ロードス[島]】より
…前10世紀ころからはギリシア文化が浸透し,美術の様式は,他のギリシア地域と同じ展開をする。アルカイク時代(前700‐前500)には陶芸および金細工の分野で卓越した作品を生み,ヤギ,兎,鳥などの動物文や組紐,波形の抽象文様で飾られた白地の陶器(いわゆる〈フィケルラ陶器〉)は,ギリシア各地だけでなくオリエントにまで輸出されていた。前408年に築かれ経済的に大いに栄えたロドス市は,東地中海域における美術の中心地ともなり,彫刻家リュシッポスや画家アペレスら多くの優れた美術家がこの地で活躍した。…
※「フィケルラ陶器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」