世界大百科事典(旧版)内のフィックの方程式の言及
【拡散】より
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[拡散方程式]
一口に拡散というと非常に意味が広がってしまうが,物理学などでいう拡散は,多くの場合,そのマクロな動きが拡散方程式によって記述されるような現象を指している。この拡散方程式は,フィックの方程式とも呼ばれ,次の二つの法則を組み合わせたものである。一つはフィックの第1法則と呼ばれるもので,密度ρの拡散を例にとると,この密度を構成している粒子の流れJ(流れの方向に垂直な単位面積を単位時間当りに通過する粒子数)がρのこう配に比例し,またこのこう配とは逆向きになっているというもので,J=-Dgradρで表される。…
※「フィックの方程式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」