フェスパービルト(読み)ふぇすぱーびると

世界大百科事典(旧版)内のフェスパービルトの言及

【ピエタ】より

…中世末期に出現したいわゆる〈アンダハツビルトAndachtsbild(祈念像)〉の一つで,個人が自己の魂の救済を願ってその前で祈ることを目的として作られた。ドイツでは〈フェスパービルトVesperbild(夕べの祈りの像)〉と呼ばれ,これは埋葬の祈りが聖金曜日の夕べにささげられることに由来する。この像の成立の経緯はつまびらかではないが,H.ゾイゼなど神秘主義者の著作との関係がしばしば指摘されている。…

※「フェスパービルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」