世界大百科事典(旧版)内のフエロスの言及
【法書】より
…法書は,法源と法文献との境界線上に位置するものといえるが,たいていは迅速に,一般的に承認された法源としての地位を得ている。また最初から半ば公的な性格を備えていたものもある(イタリア諸都市の慣習法記録,スペイン諸都市のフエロスfuerosなどの中にみられる)。当時におけるローマ・カノン法学の普及が,こうした法記録への刺激を与え,また概念的・技術的な道具を提供したといってよいが,その影響の程度・態様はさまざまである。…
【尿】より
… だが尿が健康状態の診断に役だつだけでなく,病気の治療にも有用であると見る考えも古くからあった。ヘロドトスによれば,エジプト王フェロスPherōsが盲目になったとき,夫以外の男を知らぬ女性の尿で洗眼すれば治るとの託宣を得た。彼は自分の妃の尿で洗眼したが効果なく,次々に多くの女性で試み,再び視力を得たときに,妃をはじめとする奏効しなかった女をみな焼き殺し,その尿で視力を回復することのできた女性を妃としたという(《歴史》巻二)。…
※「フエロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」