世界大百科事典(旧版)内のフォレ族の言及
【クールー】より
…パプア・ニューギニアの食人の習慣のあるフォレFore族にのみみられた慢性進行性の神経疾患。現在では,食人の習慣がなくなるとともに消失している。とくに成人女性に多く,失調歩行と振戦(不随意の律動的な震え)で始まり,言語障害,眼球運動障害,情動変化も加わり,やがて起立も歩行も不能となり,3~6ヵ月で死亡する。小脳,脳幹,大脳基底核などの神経細胞の変性・脱落とともに組織の海綿状変化,クールー斑と呼ばれる嗜銀性構造物を特徴とする。…
※「フォレ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」