世界大百科事典(旧版)内のふたもじの言及
【ニラ(韮)】より
…ユリ科の宿根多年草。別名フタモジ,古名をミラ,コミラともいう。東部アジアの原産といわれ,東洋的な野菜で欧米での栽培はない。俗称を起陽草ともいうが,男性の精力を増進するところからの命名ともいう。中国,フィリピン,インド,インドネシア,台湾などに広く分布している。日本では900年ころから栽培され,かゆなどに入れて用いられてきた。鱗茎から生じた株は盛んに分げつし,多数の葉を生ずる。葉長20~30cm,葉身部は扁平で細長く葉肉は厚い。…
【ネギ(葱)】より
…ネギは仏家の五辛中に慈葱(ねぎ)とあり,芳気法の薬を服用する場合には,仏門の人でなくても口にしたり外用することを禁じられていた。宮中の女房言葉ではネギを〈ひともじ〉といい,これに対してニラを〈ふたもじ〉と呼んだことが《大上﨟御名之事》に記されている。【槙 佐知子】
[ネギ属Allium]
ネギ属(英名garlic)は北半球を中心に約500種が知られている。…
※「ふたもじ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」