世界大百科事典(旧版)内のフムハナチの言及
【わな猟(罠猟)】より
…縄や糸を輪にして,その内に動物の体の一部が入ると締めつけるくくりわなは,中国で係蹄といわれるが,日本語のワナ(ワサとも呼ばれる)の原義はこれらしい。機と称して弓に矢をつがえて引きしぼっておき,野獣が通る道にしかけて糸を張り,獣の身体が糸に触れると支えがはずれて矢が獣に命中する装置は,古代からフムハナチと呼ばれ大いに利用された。人が通って触れると危険なのでしばしば禁じられたが,山中では後代まで用いられ,銃が伝わるとこれを仕掛け,効果が大きかった。…
※「フムハナチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」