世界大百科事典(旧版)内のフランス語辞典の言及
【アカデミー辞典】より
…フランス学士院Institut de Franceにおいて国語国文学の分野を担当し最古の歴史をもつアカデミー・フランセーズが,その主要な任務のひとつとして編集・発行してきた国語辞典(フランス語辞典)。初版はアカデミー発足以後60年の歳月を費やして完成し,1694年,国王ルイ14世に献じられているが,以後18~19世紀を通じてたびたび改版され(1718,1740,1762,1798,1835,1878),最後のものは1932‐35年の第8版で,現在第9版を準備中である。…
【辞書】より
…一方,現代ドイツ語の生きた慣用を重視する辞書として,東ドイツ科学アカデミー付属言語学研究所編《現代ドイツ語辞典》6巻(1964‐78),西ドイツから《ドゥーデン・ドイツ語大辞典》6巻(1976‐81)が刊行されており,また《ブロックハウス=ワーリヒ・ドイツ語辞典》6巻が1980年以来刊行中である。 フランスにおける最初の国語辞典は,難航したアカデミー・フランセーズ刊行の辞書に先駆けて出版されたリシュレCésar Pierre Richelet(1631‐98)編《フランス語辞典》(1680)であった。アカデミー・フランセーズ版はようやく1694年に日の目を見たものの不備の点が少なくなく,とくに当代の語法を正しく反映せず,独断に流れる弊が指摘されていた。…
【リシュレ】より
…パタン,ドービニャック師らパリの文人と交わり,かたわら国語研究に没頭した。脚韻辞典,詩法,初等文法書の著述があるが,業績の中心をなすのは,1680年ジュネーブ発行の《フランス語辞典Dictionnaire française》である。リシュレはこの辞書で多角的な語・表現の収集に努めたが,俗語表現の思いきった採用や,フュルティエールら論敵を中傷する筆致が部分的にはみられるものの,全体としてみれば,マレルブ,パスカルら同時代作家の文例を仰ぎつつ語の定義を明確に行うという規範的辞書の方針が貫かれている。…
【辞書】より
…一方,現代ドイツ語の生きた慣用を重視する辞書として,東ドイツ科学アカデミー付属言語学研究所編《現代ドイツ語辞典》6巻(1964‐78),西ドイツから《ドゥーデン・ドイツ語大辞典》6巻(1976‐81)が刊行されており,また《ブロックハウス=ワーリヒ・ドイツ語辞典》6巻が1980年以来刊行中である。 フランスにおける最初の国語辞典は,難航したアカデミー・フランセーズ刊行の辞書に先駆けて出版されたリシュレCésar Pierre Richelet(1631‐98)編《フランス語辞典》(1680)であった。アカデミー・フランセーズ版はようやく1694年に日の目を見たものの不備の点が少なくなく,とくに当代の語法を正しく反映せず,独断に流れる弊が指摘されていた。…
【リトレ】より
…1867年には《実証哲学雑誌》を創刊,《道徳の生物的起源》(1870)を発表し,大きな反響を呼んだ。しかし彼の名を不朽にしたのは,すぐれた《フランス語辞典》(1863‐73)を著したことである。晩年は政治家としても活動し,また71年アカデミー・フランセーズ会員となった。…
※「フランス語辞典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」