世界大百科事典(旧版)内のフロート法の言及
【板ガラス】より
…タンク窯に投入された原料は,最低でも11~12時間滞留した後,板状に成形される。成形法には,フルコール法(図1),コルバーン法,ピッツバーグ法などの引上げ法があり,以前にはこれらの方法が主力であったが,最近建設される装置はフロート法あるいはロール法であり,徐々にこれらの方法に切り替えられている。フロート法は,イギリスのピルキントンPilkington Bros.社によって開発された方式で,図2に示すように,溶融ガラスを還元雰囲気に保たれた溶融スズに浮かべることによってガラスの両面,すなわち一面は自由表面,他の一面は溶融スズに接触している面を平滑化するものであって,旧来の磨き板ガラスに近い良質のものが生産される。…
【ガラス工業】より
…60年代に入って以降は住宅やビルの建築ブームとモータリゼーションの進展で需要が急増しただけでなく,品質の高級化が求められるようになった。需要の高級化を生産面で支えた技術革新がフロート法である。フロート法は1959年にイギリスで実用化され,日本では65年ころ相次いで導入された。…
※「フロート法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」