世界大百科事典(旧版)内のブフォトキシンの言及
【ガマ(蝦蟇)】より
…ガマ毒の成分は明治のころから研究され現在では化学構造も判明している。ブフォタリン,ブファギン,シノファギン,ガマブフォゲンなどを含むいわゆるブフォトキシンbufotoxinで,主として心筋や迷走神経中枢に作用する。この心筋収縮の作用からガマ毒は強心剤として用いられ,中国では古くから〈蟾酥(せんそ)〉と称して,漢方薬六神丸の材料とされ,蘇州の〈雷久上(レイチユウシヤン)〉が本舗とされてきた。…
【ヒキガエル(蟇∥蟾蜍)】より
…そして,危険に出会うと四肢を突っ張り頭を下にして,耳腺を敵の鼻先に突き出す。耳腺から分泌される毒液は一般にガマ毒あるいはブフォトキシンと呼ばれ,ブフォタリンなど数種の成分が含まれる。動物の口腔,粘膜に付着すると,炎症を起こし心筋や神経中枢に作用して敵を弱らせる。…
※「ブフォトキシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」